梅雨時になって、蘚苔類もここぞとばかりに大きく育ってきた。近くの畑や自分の家の日陰に見慣れたタイ類があったので採集した。
これはハタケゴケ(ウキゴケ科 Riccia glauca L.)。畑や庭の湿った土の上に円形のコロニー状になって成長していく。梅雨前に小さな点だったのがここにきて、急激にコロニーが大きくなった。写真の大きさはおよそ直径2cm。
ハタケゴケと同じ畑に生えていたのが、このウキゴケ(ウキゴケ科 Riccia fluitans L.)。小さな個体の時は、ちょっと見ただけではハタケゴケと見間違っていたが、大きくなって目立って違うように見えてきた。写真のものは直径2cm程度。
このコケは自宅の半日陰の湿った土の上に生えていたもの。おそらくヒメジャゴケ(ジャゴケ科 Conocephalum japonicum (Thunb.) Grolle.)と思われる。写真のコケは1cm程度。葉状体の部分は幅2mmぐらいだ。よく見ると、へりにでこぼこがある。図鑑によれば、雌雄が株が異なっているので、ゼニゴケのように雄器、雌器が顕著になるようだ。雄器は初夏に葉状体の先につき、雌器床が秋につくられ、2〜3月頃に3〜5cmの柄がのびるそうだ。楽しみだ。
しかし、最近下を向いて歩く癖が治らない、というかそのほうが楽しい。新宿の路上でもコンクリートの隙間にホソウリゴケがよく見られるし、ときにはギンゴケやハマキゴケも見つけることが出来る。僕にとっては小さな植物園だ。でも都会のど真ん中で、はいつくばって観察するのは躊躇してしまう。でも携帯ルーペは持ち歩こうと思う。
ついでに今日100円拾った。警察に届けなきゃ。