竹島海域の調査中止要求=韓国が抗議、日本は反発
竹島海域の調査中止要求=韓国が抗議、日本は反発 [ 04月14日 18時09分 ]
共同通信
【ソウル14日共同】韓国外交通商省の柳明桓第1次官は14日、大島正太郎駐韓大使を同省に呼び、日本が竹島(韓国名・独島)の周辺海域で海上保安庁の測量船による海洋調査を計画していると抗議し、即時中止を求めた。在韓日本大使館が明らかにした。
安倍晋三官房長官は同日午後の記者会見で「国際法上の観点から何ら問題はない。韓国側が何らかの措置を行うことは受け入れられない」と反発した。
竹島の領有権をめぐって日韓の対立が続いているが、文部科学省が2007年度から使用される高校教科書の検定で日本の領土と明記するよう求めたことも合わせ、今回の問題でさらに対立が深まる可能性が出てきた。
自分の家を考えてみよう。家は敷地の上に建っている。隣接するお隣さんとの間には、明確な境界線が引かれていないとすると、まずお隣さんが、
「この石のところまでが、私の敷地だ」
と言うが、そこを隣の敷地とするとすでに建っている家の角を削らなければならい。したがって、私は、
「そこの石までが、私の敷地なんです」
と言い返す。しばらくして、石の付近にある自分の家の側面工事のため、石周辺の測量をしていると、お隣さんが
「そこは、私の敷地だから立ち入らないでくれ」
と言ってくる。しかし、測量しなければ家の工事が出来ない。だから、
「そういわれても、困ります。この石までは私の敷地と考えていますから、続けます」
と言い返すことになる。
卑近な例に落とし込むと、領土問題はわかりやすい。多くのブログや、サイトでは、竹島が日本の領土であると主張することは右傾化することだと決めつけているものがある。果たしてそうなのであろうか、自身の敷地がここまでだと明言することは、国の形を定義することではないのか。そう言った意味では、右傾化ではなく、原点を明確にしていることになると、私は思う。ましてや「右傾化」といっても「保守系右派」の範疇を越えるものではないにもかかわらず、あたかも、右翼化したように煽動するのも、行き過ぎだろう。
国の領土を明確にし、これからの教育のあるべき姿を議論し、どのような政治形態で物事を決めていくかを定義していく。これらの作業はビジョンを国民に提示し、将来の日本に向けての原点を明らかにする、原点回帰である。今まではこの原点がなく、ある人から見れば、右に偏り、別の人から見れば左に見える、といった状態だったのだ。
国民の間に漂う、不安定な思想、主義主張、さらには無関心を打破するために、原点という楔を打ち込む。これが、これからの政治の課題なのだ。そして、日本や国民のあるべき姿を提示・提案するのが政治の役割なのだ。
この原点回帰を、お仕着せと感じる人も多いだろう。ならば、「いやだ」と思考停止する前に、自身の原点を明確にして、差異を考えてみるべきだ。