奇跡というものを見た。新潟中越地震で起きた崩落事故で車ごと巻き込まれた母子3名のうち、2歳の男の子が土砂と車の間の隙間にいて助かったのだ。レスキュー隊に抱きかかえられた男の子の映像を見て、残念にも亡くなった母親そして、もう一人の娘の命が、この男の子の命を守ったのかと思うと、心が熱くなった。男の子を守った隙間はこの男の子でなければ、入ることは出来ない大きさであり、この子のためにできた隙間としか考えられない。これが自然の力によってできたとするならば、そして男の子の命を守ったというのならば、奇跡としか呼びようがないではないか。その瞬間を私たちは目撃したのだ。