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ふと思いついたこと
by namuko06
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斉藤孝さん
「声に出して読みたい日本語」「理想の国語教科書」などの著者を持つ、明治大学斎藤孝教授の講演に先日参加した。彼の専門は教授法なのだが、その着眼点や、研究成果の実践方法がユニークかつ汎用的で、面白いし、一般に広く受けている。テーマは「コミュニケーション能力」。自由主義社会で生きて行くには、コミュニケーション能力が不可欠である。この能力は、様々な技術(語学、レトリック、演技など)、感情コントロールなどの総合力に他ならない、と彼は言う。この講演は教育委員会などが主催していたのだが、コミュニケーションに欠けた人種として 官僚、銀行員、教師 と堂々と言っていた。これまでの彼の著作は、この技術を高める方法に因るものだ。「国語は体育だ」とも彼は言う。すなわち、今話題の「日本語力」は繰り返されるトレーニングによって身に付く。私が小学生の頃は、日常の勉強といえばスキナーが提唱したドリル責めだった。単純作業の繰り返しが何の意味があるのか、まったくわからず、スキナーの主張もいい加減だった。しかし、斎藤の手法はスキナー型をも凌ぐものだろう。実際音読は効果的だ。私は娘と一緒に「坊っちゃん」を音読しているが、1週間ほどで、夏目漱石の文体に慣れてしまった。ところで、斎藤の独特のしゃべり方は静岡県人特有のイントネーションなのだが、本人は全く気がついていないらしい。
by namuko06 | 2004-11-03 11:05 | 日記
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