ふと思いついたこと
by namuko06
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日本の黒い夏~冤罪
熊井啓監督の「日本の黒い夏~冤罪」読了。映画脚本に撮影日誌などが付随した本。オウムが行った松本サリン事件で警察やマスコミからあらぬ攻撃をかけられた河野さんの冤罪をはらすまでの実話を映画化したもの。なぜこのような冤罪事件が起きたのかという点を松本市の高校生達が調査をした。そのことを戯曲化したものがベースとなっているが、実際にこの高校生達の活動がテレビ信州を動かして、マスコミの謝罪を引き出したらしい。先日ある殺人事件で長野県警はふたたび、ある女性を犯人のごとく扱い、問題となっている。ある憶測や仮定が、問題解決を急ぐあまり、断定的な行動をとらせてしまうのは企業生活でも日常茶飯事であるが、それをチェックし判断の健全性を維持するのが組織機構の役割である。それを忘れた組織を形骸と呼ぶ。形骸化した組織ほど、一定のパターンに対して、命令伝達が速く、処理能力も高い。しかし例外的な問題に対しても、いつもと同じ処理を行うため、至る所でひずみが出る。処理する個人がこのひずみに気がついて、例外処理を行おうというフィードバックができているかどうかで、組織が形骸化していないかどうか確認できる。組織に所属する個人がそのひずみを組織内にフィードバックできない(またはしたくない、誤ったフィードバックをする)ということも多い。これをモラルハザードと呼ぶ。冤罪は、警察官のモラルハザードと警察組織の形骸化によって始まり、マスコミ記者のモラルハザードとマスコミ各社の組織形骸化によって連鎖的に引き起こされたものといえる。被害者やその家族の苦しみはモラルハザードを起こした連中に伝わることはまずない。だから悲劇なのだ。
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by namuko06 | 2004-09-27 10:59 | 読書
今夜、宇宙の片隅で
三谷幸喜作「今夜、宇宙の片隅で」を読了。読み物ではなく、フジテレビで放映された脚本を一冊の本に纏めたものだ。本に纏めるにあたり、三谷自身が読み物らしく手を加えているという。シチュエーションはニューヨークに住む3人の日本人(男2、女1)の奇妙なラブコメディである。非日常的な出来事を日常的に描く筆力はさすがである。それにしても破綻しそうになる物語を必死にドラマとして成立させようとする雰囲気も残ったままで、興味深い脚本集である。彼の随筆集「ありふれた生活」3部作を完了した後だけに、彼が必死に脚本を書いている姿を想像してしまい、にやにやしながらあっというまに読んでしまった。
 それにしても、最近読書速度が落ちてきた。そのせいか読み待ちの本がどんどん増えていく...ざっとみて11冊。今は熊井啓の「日本の黒い夏」。並行して高橋三千綱の「空の剣―男谷精一郎の孤独」。幕末の激動期にあって強いと呼ばれた剣豪は多いが、勝海舟の親戚で最後には三千石の大名クラスにまでその剣技で抜擢された人物である。司馬遼太郎の小説にも数行しか出て来ない人物ではあるが、かなり強かったらしい。さてその強さの理由は?気になる気になる...
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by namuko06 | 2004-09-27 10:57 | 読書
ICHIRO
 MLBマリナーズのイチローが1920年に達成したジョージ・シスラーの安打記録を打ち破ろうとしている。1920年はベーブルースがレッド・ソックスからヤンキースに移籍し、54本のホームランを打ちホームラン・キングとなった年で、シスラーの安打記録はあまり大きなニュースとなっていない。二宮清純の言葉を借りれば、当時のアメリカはモータリゼーションが開花した時期(フォード社設立1903年)であり、馬力至上主義時代であった。この流行がベースボール選手への要求もルースのような大型選手への注目度となって現れ、地味な安打記録には目が向けられなかった原因と考えられる。
 時代は移り変わり、車への要求も多様化し、多機能化しており、このコンシューマ・リクワイヤがそのままスポーツ選手への見方にも繋がってくる。イチローのバッティング能力はニューヨークタイムズが細かく解説した通り、様々な投球に対して自在なバットおよびボディコントロールに本質がある。このような高機能さを発揮して、記録を打ち破ろうとしているのだ。
 イチローがMLBに移籍するときに2つの世論があった。一つは「あれだけ器用な選手だから、やっていける」。もう一つは「パワー重視の大リーグではうまくいかない」。結果的にパワーよりも機能性が上回っていたため、イチローは成功した(当然日本野球よりもパワーは必要だが)のであるが、日本においては器用さ(=高機能)は何よりも勝るという考え方を持つ人が多いのではないだろうか。それはなぜか?かつて日本にもパワー至上主義が席巻した時代があったのだが...(続きはまたいつか)
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by namuko06 | 2004-09-25 10:57 | スポーツ
プロ野球問題~スト突入
 かつて会社のリストラ計画を企画している時に、その進め方に疑問があり、社長に経営者が果たすべき役割を聞いたことがある。その回答は「アカウンタビリティ、レスポンスビリティ、そして一番大事なのがハート」だった。アカウンタビリティは顧客、従業員、株主などの関係者全体への経営に関する説明責任を果たすこと。レスポンスビリティは事業を継続遂行させる責任である。この社長が言うハートの意味は深くてよくわからないが、おそらくビジョン、自分の会社をどうしたいのか、従業員をどのように育て、社会にどのように貢献していくのかという明確な意志のことだろう。
 さて、プロ野球の合併問題を発端に労使問題に発展している感があるが、球団経営者の発言を丁寧に読み拾ってみると、アカウンタビリティが欠如していることに気がつく。どんな経営者もレスポンスビリティは十分に持ち合えているし(だからこそ社長になれるのだろう)、球団をどのようにしていきたいかという明確な思いはあるようだ。今週号の日経ビジネスを読む限り、事実球団間での打合せでは様々な建設的な意見も出てくると言うし、アイデアも溢れているようだ。しかしこれらを事業発展の機会としてとらえ経営改革していこうという経営者はいない。こうなると球団および球団を取り巻くマーケットは衰退していくだけである。
 たったいま、選手側はストライキ突入を決意したそうだ。残念であるが、これからが経営者の能力の見せ所だ。だれがこの事態をきちんと説明し、事態を収拾もしくは解決するのか、真の経営能力が発揮できる場でもある。ここで問題がこじれるようなことがあると、球界の再建は難しくなるだろう。すべてが経営者の問題である。ここで選手会側を非難するような経営者がいるとすれば、経営能力の欠如を自ら宣言するようなものだ。そのような人がいないことを祈ろう。
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by namuko06 | 2004-09-17 10:56 | スポーツ
スウィングガールズ
矢口史靖監督の映画である。「ウォーターボーイズ」では他力本願な鈴木なる若者が、高校3年生の夏を、仲間と一緒に自立していく姿をコミック・ペーソスな映像で売れた作品だった。今回は山形の女子高生。同じ鈴木という名字でも妙に普通な落ちこぼれすれすれの、憎めない愛嬌のある女の子を中心として、ビッグバンドが結成され、何かを掴むという青春賛歌の映画だ。今回は、ウォーターボーイズで感じたシンクロの映像的ダイナミズムが、文字通りリズム感(スイング)が目から、耳からズンズンと伝わってきた。90分程度の短い映画である理由は、TV放送を意識したパッケージであるため。しかし、映画館の大スピーカーを使って大音量で聞くIN THE MOODや、SING, SING, SING は圧巻なのに、TV放送ではどこまで伝わるか、気になるところである。映画全編を通して、出演者達自身が演奏した音を使っている。若い人達が自らの肉体を使って表現することがいかに素晴らしいか、納得できる作品だった。そうかんじる壮・老年者は多いのか、映画館には若い人は少なかった。(もう少し映画館が暗ければ、もっと人が少なければ、僕は席を立って手拍子したかったのに~ 乗りたかったのに~)
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by namuko06 | 2004-09-15 10:55 | 映画/ドラマ
イノセンス
押井守監督の「攻殻機動隊 GOST IN THE SHELL」の2作目である。前回のカンヌ映画祭では世界中から絶賛を受けた。たしかに映像美が圧巻。日本人の美意識の十分に表現した映像となっている。耽美的ともいえる構図、色彩は近未来のロボット倫理物語に妙にマッチしていた。しかし細部まで手が込んだ映像には謎が多く、1度観たぐらいでは十分に理解できない。これから空いた時間に研究を続けるとしよう。さて、アシモフの「アイ、ロボット」を映画化した本編もそろそろ公開されるようだが、このイノセンスのテーマにどこまで肉薄できているか、こちらも期待だ。(その前に、原作を読み直さないと...)
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by namuko06 | 2004-09-15 10:49 | 映画/ドラマ
原子力エネルギーの管理
韓国がIAEA(国際原子力機関)の査察を受け、過去に申告無しでプルトニウムの抽出、ウラン濃縮実験などを行ったことが分かった。とくに2.5キログラムの核廃棄物から86ミリグラムのプルトニウムの抽出をロスなく行えた事実は、かなりの原子力技術を習得したといえるだろう。そのため放っておけば、研究者はさらに高度なウラン濃縮や転化実験へと進みたくなり、実際に実験は行われた。韓国も日本も核燃料の購入、核廃棄物の処理はすべて外国に依存している。自前でこれらの処理ができれば、国家としてエネルギー的な自立ができるのだ。日本はすでにこれらの技術は習得していて、韓国にしてみれば日本との原子力技術格差に焦りがあったのだろう。それにしても、政府の関与無しに研究をすすめるとは。恐ろしい限りだ。
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by namuko06 | 2004-09-14 10:48 | ニュース
追悼 水上勉さん
正直なところこの人の本はあまり読んだことがない。ただ直木賞受賞作の「雁の寺」については、高校生の時に図書館で読んだ記憶がある。自らの生い立ちを投影したサスペンスの香りがする小説だったと思う。当時友人に水上勉を慕う読者がおり、しきりに勧められてしぶしぶ読んだような。松本清張と比較は出来ないだろうが、ビジュアルがイメージしやすい小説で、面白かったのを記憶している。しかし、それ以降はまったく彼の本は読んでいない。ネットで彼の作品リストを傍観してみたが、その膨大な量に圧倒される。彼が直木賞受賞した年齢に私が到達した今、再度彼の小説を手に取ることで、何か意味が生まれるかも知れない。
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by namuko06 | 2004-09-12 10:47 | 読書
さくら伝説
 なかにし礼著「さくら伝説」読了。奈良仏隆寺の千年桜を舞台とした、京都輪違屋の太夫揚巻と助六の心中物語をベースにして、主人公の出生の秘密を探る背徳的な物語。作者の筆力を感じさせる純文学である。背徳の行方は?と気になりながら一気に読んでしまった。愛とは?生とは?考えさせられる本であった。背徳の象徴として刺青が登場するが、これが日本的で、谷崎文学を彷彿とさせる。なかにし礼の次作に期待が持てる。
 ちなみに、千年桜は奈良県最大最古のもので、高さ16m、幹の周りが8m近くもある巨樹である。この巨桜がある仏隆寺は空海の弟子堅恵が850年に建立した。空海が中国から持ち帰った茶を改良し今の大和茶として日本全国に広がったことでも有名。
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by namuko06 | 2004-09-10 10:46 | 読書
三谷幸喜のありふれた生活3 ~大河な日日
「三谷幸喜のありふれた生活3 ~大河な日日」一日で読了。あっというまに読んでしまった。年代が同じ、趣味も似通っていて、同じような悩みを抱えているのがよくわかった。今度であったら、「三谷君」と声をかけよう。そして、「新選組!いいよ、おもしろいよ、最高!」とほめてあげよう。褒められると伸びるタイプというところまで、僕とそっくりだ。だから、みなさん僕もほめてくださいね。
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by namuko06 | 2004-09-07 10:46 | 読書