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ふと思いついたこと
by namuko06
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下校時の事件
 小学生が登下校時に事件に遭うケースが増えているような気がする。先日起きた広島の事件はあまりにも痛ましい。犯行時間がきわめて短い印象だが、そんな中で早急に命を奪う犯人に、怒りを感じる。一方、学校長のコメントは、安全に下校し家に帰り着けなかったことに、責任を感じていた。教育者としての無念さがにじみ出ていた。教育を施すというのは、命を育むことに等しいと思う。その子供の命を奪われるのは、自身の子の命を奪われるに、等しい。
 話は変わるが、私の近くの小学校校門で、下校時に横断歩道をわたっていた小学生がオートバイに接触してケガをした。一緒に歩いていた数人も巻き込まれた。幸いケガは深刻ではなかったようだが、そのときの教師の対応が奇妙だった。オートバイは、学校の搬入業者が横断歩道付近に駐車していたために、横断歩道の見通しが悪く、不注意のまま横断歩道を横切ろうとして、わたってきた子供に接触した。たまたまその生徒の親が近くにいたために、駆けつけた救急車に事故を起こした人と一緒に病院へむかったが、事故の様子をみにきた教頭は、笑顔でその救急車に手を振っていた。なぜ、笑顔なのであろうか?
 その後の学校の対応はというと、なにもない。子供達に安全指導もせず、親たちへの下校時の安全確保の協力すらない。事故が敷地外で起きたために、自分たちの監督責任はないとでも思っているのだろうか? 事故責任自身は事故当事者同士での問題だが、小学生の登下校の監督責任は、親・学校にあるはずだと思うのだが。教頭のあの笑顔は、学校の敷地外での事故で面倒なことから解放された故の、ほっとした笑顔だったのだろうか? 
 僕自身は、学校に関係する業者が横断歩道付近にトラックがあったことが事故の要因であると思う。そのような状況下にあるのならば、なぜ横断歩道に教師が張り付いて、子供達を横断させなかったのか? こういうと後出しじゃんけんのようだが、この下校時間には、毎日のように停車しているのだ。学校側の危機管理がお座なりになっているのは、非難されるべきだ。
 一方で下校時に命を奪われ、心を苦しめている教師を見て、もう一方では学校の目の前で事故がありながらも責任を感じない教師もいる。命を奪う犯人も、教師も、そして僕も同じ人間なのに、人間性の違いは紙一重の差でしかないのかもしれない。
by namuko06 | 2005-11-28 15:30 | ニュース
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