<福岡いじめ自殺>教諭発言、一転因果関係認めず 校長会見 [ 10月16日 10時32分 ]毎日新聞
福岡県筑前町の町立三輪中2年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、合谷(ごうや)智校長が16日未明、記者会見し、男子生徒の1年時の担任教諭で、現在2年の学年主任(47)が、男子生徒に対するいじめ発言を繰り返し、それが発端になって生徒たちによるいじめが広がったことを認める一方、教諭の発言と自殺との直接の因果関係については「認められないと思う」と述べた。
合谷校長は15日朝、自殺した男子生徒の家に赴き、遺族に対して「教諭のいじめ発言は自殺に結びついている」と説明していた。だが、16日未明の記者会見で、合谷校長は「遺族への説明時には冷静さを欠いてしまい、『因果関係がある』と説明してしまった。もう一度考え直すと情報が少なく、より多くの情報を集めて分析してみないと因果関係については分からない」と述べた。学年主任は15日、体調を崩したという。【倉岡一樹】
◇全生徒対象にアンケで「調べ直す」…生徒宅訪問の校長
合谷校長は16日午前1時半すぎに教頭とともに自殺した男子生徒宅を訪問、両親と2時間近くにわたって面会した。父親によると、校長は全生徒を対象に教諭らによるいじめについてのアンケートを16日に無記名で実施することを伝え、「もう一度最初から調べ直します」と答えたという。
校長らは面会後、報道陣の質問に一切答えず、無言で車に乗り込んだ。
自宅玄関で取材に応じた父親は「(1年時の)担任が引き金となってその後の(生徒たちによる)いじめが続いたという説明を受けた。でも、私たちが思っているのはそうじゃない。(担任のいじめは生徒が)2年になってからも日常的に続いていた。納得できない」と語気を強めた。
言っていることがなんども変わるというのは、管理責任者としての校長という立場からみても、最低な対応である。しかも、謝罪内容が変わるというのならば、もう一度遺族の前で、説明しなおして、承諾を得てから会見を開くべきであろう。そういった、大人の対応ができないところからして、校長失格であり、学校運営、教師の管理もずさんだったことをうかがい知ることが出来る。
このような学校が存在していること自体、許されぬことであり、これを野放しにしている関係者は、事なかれ主義で過ごしてきたこれまでの対応に恥を知るべきだ。
時代錯誤のようなことを言うが、役人と言えば昔は武士だった。不祥事が起きれば、切腹、家名断絶・一家離散、というのは常道だったはず。だからそれなりの覚悟で仕事に臨んでいたわけだが、現代の役人(教職員も役人)は、それだけの覚悟は皆無だ。もちろん、きちんと覚悟して職務に望んでいる人も多いが。